処女という幻想

「この子は処女かなぁ」
そんな事を考える事がある. なぜそう考えてしまうのか. また考えない人は, なぜそう考えないのか.
処女膜は肉のヒダで, 女の体を構成する一つの部品ですらない. そういう構造に名前がついているだけだ.
牛乳ビンのフタのように, 突いたからといって必ず血が出るわけでもないし, しばらくすれば再生するし, 2 回目でも血は出る.
処女膜は膣を塞がない.
形は人それぞれ.
「処女崇拝」は, 個人の価値観と関係が深い. セックスは個人間のものだから, これの外に出してモノを考えるべきではない. でもその「最初がいい」という考えは, どこから植えつけられたモノだ?
「オレはこの女の処女を頂いた」.
「処女を何人も食べた」.
「結婚するまでは処女でいたい」.
みんな形と脳内の概念に捕らわれている. そして墓までこの価値観を持っていく. 変化のない脳ミソは, 途中で腐っているだろう.

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